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Author:樽<taru>


住処:仙台市岡の上
産地:山形県置賜地方最北山裾
タイトル:HONDAインテグラのCF
キャッチコピーからパクリ借用。

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2006J2第5節 vsヴェルディ東京1969戦@ベスパ
遅ればせながら個人的にホーム開幕のV東京戦。
前半途中で2-0とリードしたのですが、そのリードを守れず逆転負け。手痛い一敗を喫しました。
確かに審判の不可解なジャッジもありましたが、相手の攻撃がよかったことも事実で、それに対応しきれなかったこともまた事実です。
リズムが変わったのはラモス監督の的確な采配からでしょうか。0-2とリードされた直後にボランチを喜名から金澤へと代えます。まだ前半の35分でのことです。喜名は守備的、金澤は攻撃的なイメージの強い選手です。明らかに攻撃色を強めようというメッセージです。
これに対して山形のほうでは、イケイケになってしまったとある選手のブログにも記されているとおり、意識は攻めに集中していたようでした。
結果、交替の直後に1点を失います。
カウンター気味に左サイドを突破されてセンタリング→PA内で相手FW斉藤がヘッドで折り返し→真ん中にいたFW平本のボレーときれいにつながれました。きれいな攻めでしたが、この攻撃に絡んだヴェルディの3選手を、山形のDFがフリーな状態にしていたことも間違いありません。みな前へ前へ意識がいっていたのかもしれません。
2点め3点めは遠いサイドの出来事なのでよくわかりません。
しかし2点目の原因となった臼井のレッドカードを貰うプレーも、結局は相手有利な場面を作らせたことによるものです。
3点目は混戦の中から決められたようです。あの時間帯は何度も自陣前でのプレーが続いていましたから、失点は免れなかったかもしれません。得点は途中出場のMF久場。ここでもラモス監督の采配は冴えたといえるでしょう。

山形の攻め手は、後半の後半にレオナルドを前線に上げてパワープレイに移行するまでは、ショートパスを繋いでの崩しを基本にしていたようです。相手のプレッシャーをさほど受けなかったのか、比較的自由にプレーしていたように思います。
ただ決定的な場面を作りながら、センタリングの精度がなかったり(というよりミスキック)、シュートチャンスでシュートを打てなかったりと数年来の課題が残ります。
そのなかでも昨年までと違うのは、レアンドロの存在です。彼にいい形でボールが渡れば、得点を量産できそうです。
これまでの試合でレアンドロが軸として据えうることははっきりしました。幹がしっかりしたとなれば、その上で枝である攻撃のバリエーションを増やしていかなくてはなりません。攻め手がそれしかないのでは、レアンドロが徹底マークされてまた得点できなくなることが明白ですから。もう一人のFWがゴールを決める、シュートにMFが詰める、ロングボールを入れてみる、スルーパスを狙ってみるなどなどまだまだちぐはぐな印象です。
守りに関しても攻めの意識が強すぎて、前目に出たところを突かれています。時間帯や流れを把握してプレーする必要があるようです。チーム全体として、それまで得点が少ないことのあせりからか、2-0になったことで大量得点を意識し始めた部分は否めないかと思います。ですが、そこはきちんと守備をこなして、相手が前目にでてきたところをカウンターで沈めればいいだけの話です。
得点が少ないこと、勝てないことがチーム全体にあせりを生じさせているようです。
これを打開するために、次の草津戦ではすっきりした勝利がぜひとも欲しいところです。

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モンテディオ山形 | 【2006-03-28(Tue) 19:03:48】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
攻撃のプライオリティの整理
山形がなかなか勝てません。△休●●で勝ち点1の13クラブ中12位と苦戦しています。
開幕の水戸戦以降、札幌戦・横浜FC戦とも観戦をしていない(インターネット上の情報もあまり見ていない)ので、何が原因なのかはわかりません。
ですが、現実に3試合で得点が1で失点が3ということは、原因は得点力不足にあることは明確です。
データだけでいえば、守備は十分合格点だといえます。
混乱が起きているとすれば、攻撃陣のようです。三試合で得点1(しかもオウンゴールのみ)というのはいくらなんでも得点が取れてません。
何が原因か。
それはおそらく、昨年と今年で最も相違する点=攻撃に関しての考え方ではないかと思います。
樋口監督は、攻撃に関して「プライオリティの整理」を掲げます。
要は状況に合わせて、どうしたらゴールに近いかを考えろ、とのことだと思います。
選手は自分でプライオリティ=優先順位を決定していかなくてはなりません。今期唯一観戦した水戸戦で言えば、ロングボールを多用してチャンスを作っていこうとしていました。しかし、昨年までの細かくボールを繋いでの攻撃は否定されていないはずです。ロングボールで中盤を省略して攻めてもいいし、丁寧に中盤でボールを繋いでもいい。それは選手が判断しなければなりません。考えずにとりあえずボールを細かく繋げばいい、というわけにはいきません。
今は戦術の幅が広がった分、選手が戸惑っているのかもしれません。どのような状況でどのように動けばいいのか、まだ意思統一が図られていないのではないでしょうか。
いったんかみ合ってしまえば攻めての多い攻撃力のあるチームに仕上がるであろうことが予想されます(もちろんかみ合わないままシーズンが終わる可能性もありますが)。
今は、とにかく試行錯誤するしかないようです。


モンテディオ山形 | 【2006-03-23(Thu) 15:44:50】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
WBC優勝
WBCで日本が優勝しました。
アジアラウンドから緊張感のある面白い試合の連続でした。一球・一プレーで流れが変わり、引き寄せ、そしてまた流れて、と非常にわかりやすい形で示され、まるで高校野球を見ているかのようです。同じような必死さをもって、格段にレベルの高い選手たちがプレーするわけですから、面白いわけです。プロ野球に慣れてしまった目には非常に新鮮に映りました。
おそらくプレーしている選手もそう感じているのではないでしょうか。何らかの意識の変化が芽生えたかもしれません。
プロ野球の開幕には、世界を実感した彼らのちょっとした変化に注目したいと思います。



いろいろ | 【2006-03-23(Thu) 15:33:20】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
WBCベスト4
WBCで日本が四強入りを果たしました。戦前の予想では、2次リーグ1組はアメリカが絶対優位ということでしたが、結果は韓国と日本が進出です。
私は実はもうムリだろうと思っていました。アメリカが様々な手を尽くしてでも決勝に進出するだろうと思っていたからです(メキシコ―アメリカ戦でも誤審があったようです)。
大会全体のアメリカの独善的な運営方式には納得いきませんし、誤審を含めた不手際(優秀な審判を確保できないなど)は非難されてしかるべきだと思います。
ですが、それは結果を残した者しか言いにくいことではあります。
結果を残したものとして、日本にはWBCに対し様々な改革・提言を行う権利も義務も自覚しなくてはならないと思います。
大会が実際に盛り上がりに欠けることは否めません。
2次リーグで戦った相手と準決勝で戦わなくてはならない方法も、意図はわかるのですが、いい方法だとは思えません。
投手の玉数制限は、いまだ納得ができません。
結果的に日本を救ったものの、失点率での順位決定方法採用の理由も不明確です。
もちろん日本側にも問題はあります。
真の世界一を決める大会だと言うものの、松井秀喜をシーズンを優先させたいという理由で欠き、それが許される現状では、選手および周囲の意識は本当にそうなのかと疑問を感じます(松井の行動を非難するつもりはありません。松井はWBCをそれだけの大会と判断したのであって、それはWBC出場が選手の至上の名誉となっていない証拠です。WBCの大会の質の問題です)。
次回開催時には、納得のいく方法で、すっきりと選手を送り出すことができることを期待することにします。


いろいろ | 【2006-03-17(Fri) 22:09:02】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
実体験の必要性
韓国の盧武鉉大統領が中曽根康弘氏、福田康夫氏らとの会談で「靖国神社の展示施設・遊就館を訪問したい」と述べたそうです。
読売新聞の記事では、中曽根氏の「靖国問題を正面から出さず、(間接的表現で)関心を示した」との見解を紹介しています。
その見解の当否はともかくとしても、これは盧大統領にはぜひ実現してほしいと思います。
盧大統領は靖国神社に関する多くの知識・情報を有していることは間違いないでしょう。ですが、アタマの中の知識と現実とは違います。問題に対処する際に、自分で直接確かめることをせず、間接的な情報だけで判断するのは、どうしても十分だとは思えません。批判すべき対象は、自分の目で見て、自分のアタマで判断して、自分の言葉で語ることなしには、言うことは正論でもさほどの説得力がないのではないではないかと考えます。

P.S.文章の最後のほうは一般論です。


いろいろ | 【2006-03-16(Thu) 23:49:52】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
最近気になる車
最近気になる車があります。ダイハツのBeGoという車です。「ゴツいだけじゃ暑苦しい、可愛いだけじゃつまらない」というキャッチコピーで放映されています。
それまで気になっていた車はトヨタ・イストです。両者に共通するのはずんぐりむっくり・ゴツゴツということです。
そういえば、好きなモビルスーツはゲルググズゴックです。ゲルググは無駄とも思える肩の張りと、不必要とも思える脚の装甲が魅力です。さらに武器のビームナギナタを振り回す姿がよいです。ズゴックは、ずんぐりむっくりそのものですね。まあどちらもあえて真っ赤であったり、つのがついていたりする必要はありませんけど。
幼いころの好きな車はホンダ・シティでした。これはゴツゴツというより車高が高い車で、スマートとはとてもいえないけども、かわいらしさのある車でした。ほっそりのっぺり車高の低いスポーツカーにはあまり興味がいかなかったのかもしれません。
しかしそんなことを言っても、今の車もスバル・インプレッサですから人生よくわからないものです。ちなみに本ブログのタイトルになっている「もんてぐらのってぐら」はホンダ・インテグラのキャッチコピー「インテグラ・ノッテグラ」からの借用なのですが、それほどインテグラを好きだったわけではありません。人生何が起きるかわかりません。
閑話休題。話を戻すと、BeGoはよさげだ、ということです。
ただし、初期値段設定がちょっと高めです。最低180万スタートはちょっと高いですね。
先月末に車検を終えたインプレッサにあと2年がんばってもらう間に、このゴツカワイイ系の車のラインアップが充実してくれることを期待するとします。

いろいろ | 【2006-03-11(Sat) 12:20:29】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
いわきでメヒカリ
久しぶりにメヒカリを食べました。メヒカリとは、体調10センチほどの深海魚で、いわき市の魚にも指定されています。
唐揚げにすると、淡白な白身の外はカリっと中はほくほくして、一口噛むとぎゅっと脂が飛び出して、柑橘系しょうゆとよく合います。この魚を食べるためだけに小名浜港(いわき市)まで車で出かけたこともあるくらい、この魚が好きです。
今回は常磐線で水戸方面から仙台へ帰る途中でしたので、乗り換え駅であるいわき駅近くでメヒカリを探してみました。さすが市の魚。あるわあるわ…数ある店のなかから、比較的雰囲気のよさそうな、料理屋っぽい店に入てみました。メニューを見ると、メヒカリの唐揚げと姿焼き。さらに刺身があります。未知の領域・メヒカリの刺身は即注文。唐揚げも当然注文です。
感想は、といえば、ちょっと期待はずれな感が…。
はじめに頼んだ刺身は、たしかに脂がのっているのですが、唐揚げを食べた時のような十重二十重の感動はありません。でもこれはそれほど期待していたわけではないのでよしとします。
次にしばらくしてから届いた唐揚げを一口。
ん?以前の食感とちょっと違うような…。カリっ、ほくっはそのままなんですが、脂がぎゅっと飛び出す感覚がありません。もちろんおいしいのですが、物足りなさは残ります。
刺身で出せるくらいですから、鮮度に問題があるとは思いません。とすると調理法の違いでしょうか。そういえば時間をかけてじっくりと揚げていましたから、そこで脂が流れたのかもしれません(そんなことがあるのかわかりませんが)。そうなると、丁寧な調理をしそうな、ちょっと高そうな店に入ったのが裏目だったかもしれません。
今まで一番おいしいと思ったメヒカリ唐揚げは、小名浜港に隣接した、その名もそのまま「市場食堂」のものです。そこではおばちゃんたちが家庭で作っている通りに調理して出してくれます(たぶん)。
きっとそれがいいのかもしれません。
芋煮もお店でいろいろ工夫を凝らしたものより、自分たちでつくった方が断然においしいですからね。
というわけで、そのうちまた小名浜の市場食堂に行きたいなぁ。

いろいろ | 【2006-03-05(Sun) 20:50:40】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
2006J2第1節@笠松
2006年J2リーグが開幕しました。
山形はアウェイで水戸と対戦。ドローに終わります。

いい流れは、前半の5分過ぎから得点シーン(22分)まで。
あとは水戸のカウンターと右サイドのウラ狙いにちょっとてこずった感があります。

何回かあったキーパーとの1対1はことごとく正面。
でも、そこにはちゃんと誰かが詰めていて、GKがすこしでもはじけばゴールという場面もありました。
この点は、今期のチームとしての意識の違いかもしれません。
これを続ければ、得点力はあがっていくかと思われます。

以下、メモを掲げます
<試合前の着目点と試合でのプレイ>
・財前の動き
 →まだフィットせず。でも斬新なパスも何本か
  後半はガクッと目立たなくなった
・渡辺匠の動き
 →あまり目立たず(攻守とも)
・レアンドロと氏原のコンビネーション
 →二人ともキープはできる。でもつながらない
  あまり有機的なうごきはなし
<課題>
・ポジションチェンジの有効性?(味方も迷う)
 →健二、財前、永井が前半はじめからしきりにポジションチェンジするもあまり機能せず
  DFからのパスにも迷いがあったかも 
・右サイド後方に広大なスペース(前半水戸に意図的に狙われた)
 →失点シーン:臼井が1対2で抜かれてクロス→シュートときれいな流れ
・後半ロングボール多目
 →多分監督のめざす攻撃のプライオリティの整理とは違う
<良かった点>
・レアンドロのキープ力とボールを持ったときの速さ
 →これはすごい
・攻撃時ゴール前への詰めの人数が目に見えて多い
 →前半には特に多かったシーン。
<感想>
・まだ全体が意思統一するのは時間かかりそう
・佐々木は状態良し(一番体がキレていた)

モンテディオ山形 | 【2006-03-04(Sat) 23:27:59】 | Trackback:(0) | Comments:(1)
2006J2戦力分析10 山形編6論オプション編
開幕を明日に控えても、いまだあーだこーだいう企画の最終回。
最後は攻めのバリエーションについてです。

均衡したゲームで主導権を握りたい場合、もしくは劣勢の流れを変えたい時にどうするか。
できることは選手を変えること、布陣を変えること、戦術を変えることでしょうか。
戦術についてはわかりませんので、前2者について考えます。

選手の交代について。
流れを変える力を持った選手は、現状ではFW林晃平の右に出るものはいないと思っています。彼が後半から出場し、相手左サイドをズタズタに切り裂く様を幾度となく見てきました。ズタズタとはああいう様のことをいうのでしょう。
彼のスピードのある突破は、特に相手が疲れている後半にこそ光ります。
本人には不本意かもしれませんが、彼がスーパーサブとして後半に出場する形がチームにとってベターな形だと考えます。
 
次に布陣の変更について。
MFについては2回分を割いてぐだぐだ考えましたが、要は
 ①財前はトップ下で使いたい(サイドに置くと守備が負担になる)
 ②となると布陣はダイヤモンドにならざるを得なく、これは守備が若干不安
ということでした。
攻撃と守備のバランスでいえば、攻撃に主眼が置かれる布陣であることは間違いありません。
試合の最初からこの布陣で行けなくもないとは思います。ですが、バランス比重が攻撃に重きをおく以上、試合中盤から後半にかけて、リスクを負ってでも点を取りにいく時にこそ活用したい布陣だといえます。
 
後半入ってからの財前スペシャル+林晃平
これはものすごそうです。
DFのウラのスペースにスルーパスを入れることを得意とする財前と、DFのウラのスペースに入ることを得意とする林との組み合わせはまさに理想的です。
流れを変えるには十分だし、昨年までなかった同点・逆転ゴールも期待できそうです。


とまあ10回にわたって各クラブおよびうちのクラブについて考えてみました。
初回にも述べたとおり、絶対考えたようには物事はすすまないと思っています。
ですが、考えたことと現実とのズレを比較して、ズレの原因が何にあったのか探ってみるのも、これまた楽しいのではないかと思っております。


モンテディオ山形 | 【2006-03-03(Fri) 20:50:09】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
2006J2戦力分析9 山形編5GK論
戦力分析企画9回目。ゴールキーパー(GK)についてです。
今シーズンは桜井と清水が正GKの座を激しく争うことになるかと思います。
昨シーズン、桜井は開幕からずっとゴールを守りつづけました。しかし昇格争いが終盤に近づいた第40節、彼は退場宣告を受け、定位置を譲ることになります。
彼に代わってゴールを守ったのは清水健太。シーズン途中でレンタル加入したGKです。清水は初めて得たチャンスで好セーブを連発し、一気にベンチの信頼とサポーターの心を掴みます。
欠場明けの桜井はケガをしたわけでも、調子が悪いわけでもないのに、ピッチの外から清水の活躍を眺めているしかありませんでした。最後まで清水はスタメンに名を連ねます。

そして今年。監督が代わりました。過去の実績は一切顧みられません。両者の実力は拮抗しています。監督の信頼を勝ち取ったものが開幕のピッチに立つことができます。
しかしそれで彼らの戦いは終わりではありません。気を抜いたその瞬間にライバルは今彼のたつゴールマウスに、彼に代わって立つことになります。

そして久々の高卒GK鈴木雄太も、二人の競争の刺激と、南コーチのしごき(『Rush』45参照)によって大きく成長することが期待されます。

レベルの高い正GK争いが見られそうです。

モンテディオ山形 | 【2006-03-01(Wed) 22:06:01】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
ボスニア・ヘルツェゴビナ史概観
 先日サッカー日本代表とボスニア・ヘルツェゴビナ代表との親善試合が行われました。この試合は、6月に控えたサッカーワールドカップ本戦を見据えた、仮想クロアチア戦と位置付けられました。ボスニア・ヘルツェゴビナとクロアチアとは隣国であり、体格的にもほとんど変らないので、その体格や当たりの強さ、テクニックなどを体感する機会となるからです。
 最近ではあまり聞かなくなったこの国ですが、せっかくの機会ですからその歴史について概観してみます。
 ボスニア・ヘルツェゴビナもクロアチアも15年ほど前には同じユーゴスラビアという連邦国家の一員でした。
 ユーゴスラビアというのは「南スラブ人の国」という意味です。現在では、細かくは20以上の民族が存在するものの、大きくは「南スラブ系」とくくることができるようです。
 地理的にはヨーロッパの東端、アジアへの窓口に位置します。そのため、古今様々な勢力がこの地を巡って争いました。欧州の火薬庫といわれるゆえんです。西からはカトリックが勢力を東へ広げようとします。南にはギリシャ正教会があり、東にはイスラムを信奉するトルコがヨーロッパを狙っていました。
 そして現在でも半島の西側にはカトリック教徒が、南側には正教徒が多いとされています。90年代前半に半島の西側ではスロベニア、クロアチアが、南側ではマケドニア、セルビア・モンテネグロなどが独立しました。そしてこの西の勢力と南の勢力に囲まれた地域がボスニア・ヘルツェゴビナです。
 元来、この地域には、カトリックからも正教会からも異端とされたボゴミール教徒(キリスト教の一派)が数多く居住していました。15世紀にオスマントルコがこの地域を支配すると、彼らは実利的な理由からイスラム教徒に改宗していったといわれます
 すなわちバルカン半島の西にはカトリック、南には正教会、その中間にはイスラムと異なる宗教・宗派が並びたつことになります。
 第二次大戦時ドイツに侵略された際、対独抵抗組織のリーダーであったチトーはこの南スラブ系の諸民族をまとめあげ、ユーゴスラビアが成立します(サッカー協会もユーゴスラビア協会ひとつに統一されます。それゆえ国内各地域の戦術レベルでの類似が推測されます。これが先日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦が仮想クロアチア戦となりうる理由の1つめです)。しかし、南スラブ系民族の独立という目的を果たしたのちには、今度は宗教的な対立が待っていました。チトーの死後(1980)、対立は激化していきます。
 その中でボスニア・ヘルツェゴビナは92年に独立を宣言します。人口構成は約44%がイスラム教徒、約30%がセルビア人、約17%がクロアチア人とされます。セルビア、クロアチアの中間に位置するこの地域には、多数の両国人が居住していました。このことが、セルビア、クロアチアが自民族保護のためにとボスニア・ヘルツェゴビナへの軍事介入を行う口実となります。これがボスニア紛争です。紛争は、95年のアメリカとNATOによる軍事介入によって、和平協定が結ばれましたが、この内戦によってセルビア人、クロアチア人、そしてムスリム人がお互い憎しみあい、殺し合いました。
 ここでいうムスリム人とはボスニア・ヘルツェゴビナの最大勢力のイスラム教徒のことです(ムスリムとはイスラム教徒のこと)。彼らとクロアチア人、セルビア人とは同じ南スラブ系です。3者は身体的にも言語的にもほとんど相違はない、と言われています(これが先日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦が仮想クロアチア戦となりうる理由の2つめです)。ですがこの「ムスリム人」は自らのアイデンティティをイスラム教徒であることに求めたのです。
 一体民族を決定づけるのは何なのでしょうか。言語なのか、身体的特徴なのか、文化なのか。いろいろ思いつく要素はありますが、明確な概念はいまだありません。
 民族とは何か。
 答えは出そうにありませんが、さまざまなことを考えさせられます。

地図

  <墺>
 伊 <スロベニア>
    <クロアチア>
  太  <ボスニア><セ ル
       <モンテネグロ> ビ ア>
    利    <アルバニア><マケドニア>
            <ギリシア>
      亜

 参考資料
 浅井信雄『民族世界地図』(新潮社、1993年)
 石川純一『宗教世界地図』(新潮社、1993年)

今日の一ネタ(原稿) | 【2006-03-01(Wed) 21:58:54】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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